あなたのゲーム機も狙われている!?セキュリティの脆弱性に気を付けて!

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2022年7月20日、任天堂から「Wi-Fi USBコネクタ」、及び「Wi-Fiネットワークアダプタ」に
脆弱性(セキュリティ上の欠点)があることが発表されました

家庭用ゲーム機を使っている人で、セキュリティのことを考えて使っている人は”まれ”ではないでしょうか?
そもそも、子供が使っていることが多かったり、パソコンみたいにウイルス対策ソフト等がなかったりします。
しかし、放っておくといつか狙われるかもしれないということを頭にいれておく必要があります。
そこで、今回は家庭用ゲームに潜むセキュリティの脆弱性について解説します。

目次

任天堂からのお知らせ内容

使用を中止してほしい

任天堂のお知らせによると、同社から2005年と2008年に発売されたネットワーク機器にセキュリティ上の欠点があることが発表されました。
「これらの機器を使用し続けた場合、外部からの不正アクセス(勝手に自分のゲーム機、コンピュータに侵入される)、もしくはコンピューターウイルスに感染するなどの危険性があります。すぐに使用を中止して市販の別のネットワーク機器を使用してください」とのこと。

過去に発売したネットワーク機器に脆弱性が発見された

今回発表された機器は以下の2つです。

  1. ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ(2005年発売)
  2. ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ(2008年発売)

「1」は煩雑な設定なしにDSやWiiを接続できるもので、自宅のパソコンにUSBコネクタを挿すだけでネットワークにつながる機器です。
こちらに関しては、データのやりとりの際に暗号化をしているが、短時間で解読される恐れがあるそうです。
17年も前の機器になるので、サポートも切れていて、使われているご家庭は少ないかと思いますが注意しておきましょう。

「2」は無線LANルーター(Wi-Fiを利用するための機器)になります。
外部から大量のデータを送りつけてパソコンに正常な処理をできないようにする「バッファオーバーフロー」や、不正な命令を送りつけて想定しない動作をさせる「コマンドインジェクション」の被害にあることがあるようです。
こちらも、14年前の機器になるのでまだ使用しているご家庭は少ないと思いますが、使用されている場合は利用中止していただくのがよいです。

家庭用ゲーム機における脆弱性

ゲーム機だから大丈夫では?

最近のゲーム機は、それ自身でネットワーク通信できる機能がついている物ばかりだと思います。そして中身もパソコン並みの性能を持っていて、綺麗なグラフィックを映し出したり、それを動かしたりしていますのでそれなりのOS(ゲーム機を動かすための基本となるソフトウェア)を備えています。
もちろん、このOSはパソコンと同じようなものであり、人が作っている物であるためどこかに欠点があるかと思われます。
これらの欠点を探し続けているハッカーもいるので、ゲーム機だからといって油断はできません。

オンラインゲームが主流になってきた

ゲーム機自体にネットワーク通信機能が備わっているということは、やはりオンラインゲームが主流になってきているということになります。世界中の人と競い合ったり、限定のアイテムを購入したりとゲームの幅が広がってきましたね。
ということは、当然のようにそれらを横取りしたり、不正に入手したりする人がいるわけで、いつ自分の所にやってくるか分かりません。知らない間にビットコインのマイニングに力を貸していたという事例もあるようです。
オンラインで世界中の人とつながるということは、裏を返せば世界中から狙われる危険性もあると言うことになります。

家庭でのセキュリティ対策

どのような方法でネットにつないでいるか

普段ゲームをするときは、”家庭用ゲーム機”という名前の通り自宅ですることが多いと思います。
自宅ではルーターを使ってWi-Fiを飛ばしますよね。
使用しているルーターにはパスワードをかけていますか?暗号化していますか?

また、外出先でもフリーWi-Fi等でネットにつなぐ環境が整っている所もあります。
「無料で使えるからラッキー!」と思って何も考えずつないでいませんか?

Wi-Fiにはパスワードを!

ご自宅で使用されているルーターは、暗号化してパスワードを設定することをオススメします。

もちろん、初期パスワードではダメです!
メーカーから発売されている機器はすべて初期パスワードが同じという認識をもっておいてください。
つまり、誰かがそのパスワードを使って自宅のWi-Fiに侵入してくる可能性があるということです。

また、簡単な数字や英字の並びも避けてください
パスワードの入力が誤っていたとしても、入力回数に制限がないケースがほとんどなので、攻撃者は無限にパスワード入力を試してくることがあります。真っ先に入力されるパスワードとして、「123456・・・」や「abcde・・・」、「password」などがありますので、絶対に自分だけしかしらないパスワードに変更してください!

ぜひ、自宅に無線LANルーターを買われたときは、面倒くさがらずに説明書を見て設定してみてください。
最初にやっておけば、のちの数年間は安心できて、コスパがいいですよ。

フリーWi-Fiに注意

外出されたときに持ち運びできるゲーム機を使って、フリーのWi-Fiにつなげて遊ぶ方もいらっしゃると思います。そういった場合は、絶対にパスワードが設定されている所に接続してください。

ただし、そのような場所にあるフリーWi-Fiは誰でも入れるがゆえに、悪意のある人が入ってくる場合もあるということを認識しておきましょう。同じネットワーク内に侵入されると危険が増しますので、なるべくつながない方が良いです。誤ってウイルスを自宅に持ち帰ることにもなりかねませんからね。

まとめ

自分が使っている機器のセキュリティ対策を見直すには、このような「脆弱性に関するお知らせ」が出されたタイミングがいい機会になります。この機会に今一度見直してみましょう。
「最初からセキュリティ対策はバッチリやっているよ!」という方も思わぬ落とし穴があることが大いにあります。それが明日かも知れないし、10年後かも知れません。利用している機器のメーカーのサイトにお知らせが出ていないか探してみるといいですね。

所詮、人間が作り出したものですから、何かしら欠点があると思っておくことが重要です。

少なくとも、自宅で使っているWiFiは最新のソフトウェアに更新しておきましょう。5年ほど使っていて最新のセキュリティに対応でいていない、または速度が遅いと感じる方は買い替え時かもしれません。

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