今年も暑い日が続きますね。
外に出れば35度以上の気温で、うだるような暑さとなっています。
一方、室内はどうでしょうか?
エアコンをつけて快適!扇風機もあって涼しい!との声が聞こえてきそうです。
では、あなたが家にいないときはどうですか?
ずっとエアコンを付けている方はまれかと思います。そんな時にパソコンやその他の周辺機器の温度はどうなっているでしょうか?
ニュース等でパソコンやスマートフォンのバッテリーから発火した、火事になった等聞いたことがあるかと思います。日頃、何気なく使っていて電源を入れたまま放置したり、機器が古くなっていたりといったことが、知らず知らずのうちに発火の原因となっているかもしれません。
今回は、発火の原因となりそうな使い方や周囲の環境など、実際に起こった事例も含めて解説します。この機械に一度、自宅の環境を見直してみてはいかがでしょうか?
パソコンからの出火の可能性
出荷時からの不具合(リコール対象)
まず考えられることは、自分が使っている端末がリコール対象になっていないか?ということです。リコールとは、メーカーが出荷したあとに何らかの欠陥が発見されたために、自主的に回収・修理等を行なってくれるものです。
この場合は利用者が普通の使い方をしていても、故障もしくは最悪の場合発火する可能性もありますので、すぐに回収してもらう必要があります。
最近のニュースでは、以下のようなことがありました。
あるメーカーが小中学校用に販売したノートパソコンで発煙を確認したという物です。
NECの学校用PCが発煙 124万台を自主回収
Yahooニュースより引用
https://news.yahoo.co.jp/articles/f08fa0233a5b8fd0990f8dfda0a5854536aecab7
ほこりが溜まっていないか?
次によくあることとしては、パソコン内部に埃がたまって、熱がこもりすぎ、発熱・発火してしまう現象です。
パソコンは自身の熱を冷やすために、外気を取り入れてファンから放出しています。空気中には小さい埃が多く(特に部屋の中)、それらがファンに絡みついて次第に溜まっていきます。通気口を塞いでしまうと、風が通らずに発熱してしまうわけです。
月に1度はエアダスター等で掃除してあげてください。
最近のパソコンではなかなか発火に至ることはまれですが、近くに燃えやすい物を置いていると危険性が高まります。
自分のデスク周り(パソコン周辺)は特に綺麗にしておきましょう。
冷却能力不足になっていないか?
最近は高性能なCPUやGPUが増えています。これを活かして処理能力をフルに使うようなオンラインゲームや3Dソフトなどを楽しんでいらっしゃる方もいるのではないでしょうか?性能が高い分、パソコンに負荷をかけすぎていて、CPUクーラーの排熱が追いつかないということもあります。
そんな時は、PCクーラーというものが役に立ちます。
わたしも使用していますが、ノートパソコン用を載せる台になっていて、そこでパソコン自体を冷却してくれます。
パソコンを冷却しながら使うことで、ファンの回転も押さえて、CPUが熱暴走することも押さえることができます。適した温度で使うことで、パソコンの寿命が延びることにつながりますのでオススメです。
スマートフォン、モバイルバッテリーからの出火の可能性
リチウムイオン電池からの火災に注意
スマートフォンやモバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池からの出火のニュースをよく目にする機会があるかと思います。メーカー純正でないバッテリー、過充電、損傷など、火災の原因となることは日常にあふれています。
東京消防庁の調べでは、H.28年~R.2年までの5年間で、399件もの出火が起こっているとのことです。
リチウムイオン電池からの火災に注意しよう
東京消防庁より引用
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/camp/2021/202107/camp3.html
対策としてできること
東京消防庁の火災を防ぐポイントにもあるとおり、モバイルバッテリーを購入される際は、PSEマークのついている物を選びましょう。また、スマートフォンの過充電を避けるために、できる限り100%のフル充電状態前に充電を終わりにすることをおすすめします。その方がバッテリーも長持ちします。
おすすめのPSE認証済モバイルバッテリーはこちらになります。
自動制御される機種もある(iPhone)
iPhoneを使っている方はご存じかもしれませんが、iPhoneには本体が高熱になると故障を防ぐために強制的に電源が落ちる機能がついています。わたしも経験がありますが、真夏の暑い日に車の中にiPhoneを忘れていたときに、電源が落ちていて故障したかと思いました。Appleの親切心だったのですね。
コンセントや電源タップは大丈夫?
コンセントに溜まるほこりは清掃しよう
コンセントは挿しっぱなし派?
家庭用コンセントに、電化製品のコードを挿したままにしておくことはよくあることだと思います。よくあるというより、近年の家電は待機電力が少なくなりわざわざ抜く方も少数派になっていると思います。では、コンセント周りの清掃(ほこりを落とす等)はされていますか?
トラッキング現象
コンセントからの火災でよくある現象として、トラッキング現象という物があります。これは家庭のコンセントと電源プラグの間にほこりが溜まり、そこに湿気が溜まることによって、発火してしまう現象です。わたしも、電源タップが黒く焦げたようになったのを見たことがありますが、火事になる一歩手前だったと思うとぞっとしました。
対策としては、やはり溜まったほこりを定期的に清掃することと、下記のようなトラッキング対策のされた電源タップを利用するのもおすすめです。
正しく差さっていない、タコ足配線になっている
パソコンや周辺機器、電気スタンド、扇風機、その他家電とデスク周りには何かと電気を使うものが多いですよね。ですが、たくさんの家電をつなぐために、電源タップに電源タップをつないでタコ足配線になっているとタップの容量オーバーになって火災につながる可能性があります。
定格容量というものがあり、上限は1500Wとなっています。使いすぎると家庭のブレーカーが落ちると思いますが、ギリギリのラインで使いすぎないように注意しましょう。
古くなって危険な状態になっている
みなさんは、古くなった電源タップをずっと使っていませんか?ケーブルの色があせてきた、電源の差し込み口が緩くなってきた等の症状がある方は、そろそろ替え時といえます。部屋をすっきり見せるためにコンセントを机や棚の奥の方に隠していて、見るのも嫌だという方もいらっしゃるかもしれませんが、この機会に一度見直してみませんか?
まとめ
火事のニュースはいつも流れていますが、大抵の人は自分には関係ないことと思って、対策をおろそかにしがちだと思います。わたしも仕事柄、定期的にコンセントチェックやパソコンの清掃を行ないますが、家では何もしていないのが現状です。現代の家電に信頼を寄せすぎている(過大評価?)のかと思っています。
毎月○日に清掃しようと決めて定期的に清掃するといいですよ。それだけで安心が一つ増えますからね。