最近、大手キャリアの通信障害が多いね
スマートフォンでも5Gが利用できるようになって、高速大容量通信が個人でも使えるようになりました。それに加えて大手キャリアの通信料も安くなって、ますますスマートフォンが手放せなくなってきましたね。
そんな中、大手キャリアの通信障害がいくつか発生しています。利用者は、数時間に渡って4G・5G回線を利用できなくなり、電話、メール、Webサービス、さらにはキャッシュレス決済が利用できなくなり、とても不便な時間を過ごすことになりました。
一昔前までは、「たった数時間通信ができない」程度にしか思われていなかった携帯・スマホでの通信も、今になってみれば「1秒でも繋がらなければ使えないサービス」となってしまいました。誰にも連絡できない、電話も使えない、キャッシュレス決済もつかえないというように不安が襲ってくるかと思います。便利になった反面、通信インフラの障害は予断を許さないものになっていますね。
皆さんは、このような時代の通信障害を乗り越える手段をお持ちでしょうか?外出先でいざという時に急に通信ができなくなると困る場面もありますよね。
そこで今回は通信障害を乗り越えるために、2つのキャリアのSim(カード)を使ったデュアルSimについて解説します。
デュアルSimとは
主回線と副回線の2つの通信回線を利用する方法
最近のスマートフォンの中には、2つのSimを使える機種が出ています(Simを2つ使うのでデュアルSimと呼びます)。1つの回線を主回線として使いつつ、容量制限や通信が不安定な時にもう一つの回線に切り替えて使うという具合です(2つとも同時に待機状態にできる機種もあります。デュアルSimデュアルスタンバイというワードで検索)。
もちろん、電話番号も2つになりますし、料金もそれぞれの通信回線ごとにかかってきます。
何のために2つのSimを使うのか?
通信障害に強くする
2つのSimカードを使うことで通信障害に強くなります。
どういうことかと言うと、1つのキャリアで障害が起こっても、もう一つの方に切り替えて使えば大丈夫ということです。その代わりに選択するSimは別々の回線を使う必要があります。たとえば、主回線をドコモで契約している場合、もう一方はソフトバンクやauなどの回線を使っているキャリアで契約しましょう。格安Simにしようとして、主回線と同じドコモから回線を借りて運用されているようなところを選んでは通信障害回避にはなりませんのでご注意を。
通信料金を安くする
大手キャリアでを使って、電話をかけるプランや通信容量が多いプランに入ると、月々かなりの料金を支払わなければならないと思います。もちろん、信頼性のある大手キャリアを使わないと通信の品質を保てないなどの理由がありますが、その点を2つのSimカードで補いつつ、低価格のプランで大容量使える格安Simにするという方法がお得です。
どの機種で利用できるのか?
SimカードとeSimの違い
Simカードは携帯電話の電話番号等の情報が入った小さなカードですが、だんだんと小さなサイズになってきています。また、最近では「eSim」といって物体のないソフトウェア上でインストールするタイプのSimがでてきました。そのため、スマートフォンに物理スロットは1つしかないが、eSimを含めて2つ使えるタイプが存在します。このeSimはカード自体がないため、Web上で契約・インストールが完了するので通常のSimカードよりも早く使い始めることができます。
利用可能機種(iPhone)
iPhoneの場合、機種とOSのバージョンによってeSimを使ったデュアルSimが利用できるかが決まります。利用条件としては、「iOS 12.1 以降を搭載した iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降」となっています(Apple公式サイトより)。iPhoneSE(第三世代)も利用可能です。
利用可能機種(Android)
Androidの場合は、機種によって異なります。使える機種としては、Xperia 5、AQUOS sense4 plus、OPPO Reno3 A、GooglePixel 6a~、Galaxy S20などがあります。もちろん、これらよりも新しい機種であれば使えます。
コスパ最強の通信業者の組み合わせ
docomo+Rakutenを利用
コスパ最強で通信回線安定を目指す場合は、docomo+RakutenMoblieの組み合わせが良いです。
まず、主回線はdocomoにしてプランはahamoにします。
安定のdocomo回線を利用して、容量20GBまでは定額で利用できるので申し分ないと思います。5分間電話かけ放題付きです。
次に、副回線としてRakutenMoblieのRakuten UN-LIMITプランにします。
こちらはRakuten独自の回線網を使用しますが、それ以外のエリアはKDDIの回線を借りることになります。docomoとそれ以外の2つの回線に分散できていれば安心ですね。
また、RakutenMobile業界最安水準の料金プランになり、回線を使った容量に応じて金額が増えていくプランですので、何も使わなかったときは最低料金で済みます。おまけに、RakutenLinkアプリを利用すると通話が無料になります。
合計の月々の料金最低額はahamo2,970円+Rakuten1,078円の、合計4,048円(税込み)です。
月々利用できる容量は、20GB+3GBで23GBとなります。
正直なところ、利用する容量次第ではもっと格安なプランの組み合わせもありますが、通信の安定性・信頼性と契約の煩雑さも加味した料金だと、このプランがBESTです。
どちらのプランも「eSim」に対応しています。両方ともeSimにしても大丈夫です。
mineo+auを利用
こちらからかける電話もLINEがあるからあまりしないという人で、家で利用するときはWiFiを使うので、月々の容量はそんなにいらないよという電話代も通信容量代も抑えたい方向けに、もう一つ料金に絞ったプランをご紹介します。
まず、主回線は格安Simのmineo(マイネオ)を利用します。ここで、プランは音声通話も使えるタイプとし、通信速度をそこまで気にしないのであれば1.5Mbpsでデータ無制限に利用できる990円のマイそくプランにします。1.5Mbpsあれば大抵のアプリは大丈夫ですが、たとえ通信速度が遅いと感じても、後から1回330円で24時間高速にできるプランの追加はできます。
注意点としては、ドコモ回線を利用するDプランを選ぶようにします(mineoではAプラン(au)、Dプラン(docomo)、Sプラン(softbank)と利用する回線が選べます)。
次に、副回線はauのpovoプランにします。こちらは、基本料金が0円ですので、主回線が使えなくなったときや、主回線での容量が足りなくなってどうしても使いたいときに限って使うようにすればよいです。デュアルSimで回線を分けて非常事態を回避するための利用となります。
ただし、povoの場合自分で必要な時に利用容量を購入するようなスタイルで、何も購入しないことも可能ですがその場合180日間以上経過すると利用停止や契約解除になりますので、注意が必要です。
これで月々990円で非常時にも安心なスマホ利用ができます。
まとめ
いざという時にも安心して通信するためのデュアルSimについて解説しました。通信障害が起こるケースは非常にまれではありますが、そこまでお金をかけずに利用できるパターンもありますので、デュアルSim対応スマホをお持ちの方は試してみられてはいかがでしょうか?(最近新しく発売されたスマホを買うとどれもデュアルSimに対応したものになっていると思います)。より普段の生活に安心感が増しますよ♪